素材について
当工房が商品製作に使用する革の種類をご紹介します。
サドルレザー
当工房の商品に、最も多く使用される植物タンニンで鞣された多脂なヌメ革で、使い込んでいくと、独特の光沢ある風合いが、楽しめます。
鞍(サドル)を作るために鞣された革なので、サドルレザーと呼ばれています。


コードバン
コードバンとは馬の尻革の中でも繊維層が極めて緻密かつ丈夫な部分を指し、その中でも両尻が繋がったこの「メガネ」は生産量も少なく希少な存在です。
丁寧なナチュラルグレージング仕上げにより、革の宝石と呼ばれるほどの美しい艶が出ています。

皮革材料
なめしについて
- 動物からはいだ生皮を、いつまでも腐らず、しなやかさを失わないように、加工することを、なめしといいます。
- なめし前の皮を「皮」、なめした皮を「革」と区別します。
- なめしの種類と方法
- ◆タンニンなめし(渋なめし)
- 植物の樹皮、葉、根などから抽出した植物タンニン液に漬けてなめす方法です。
- ◆クロームなめし
- 植物タンニン液の代わりに、塩基性硫酸クロームを使ってなめす方法です。
革のメンテナンスと保存について
- ◆汚れてしまった時
- 植物の樹皮、葉、根などから抽出した植物タンニン液に漬けてなめす方法です。
- ◆水濡れの場合
- 乾いたタオルなどで拭いて水気を除き風通しの良い場所で陰干しをして乾かし、革製品用のオイル又はワックスなどを塗りこんでください。
- ◆保管について
- 保管はなるべく湿気の少ない乾燥した場所に保管してください。
厳選した付属金具
皮革製品にはデザイン性、機能性のふたつが求められます。
その条件を補うのには、それぞれ用途に応じた金具が必要になります。
革が製品の主役なだけに、脇役的に思われがちな金具ですが、使用する金具により、機能性のみならず、デザイン的にも大きく影響してきます。
スタイリッシュで機能性に優れたアイテムを制作していくには、金具の機能、材質、形、色などさまざまな面から厳選されたものを使用しています。


ファスナー

手縫いについて
- 当店では大体の商品を手縫いで制作しています。
- 手縫いの方法
- あらかじめ空けておいた穴をサドルステッチという手縫いの技法で縫い合わせてます。
- サドルステッチとはルイ・ヴィトンの伝統技術として今日まで受け継がれ、エルメスケリーバック・エルメスバーキンバックの制作にも取り入れられてる1本の糸の両端に2本の針を付けて表と裏から同じ穴を刺して縫い合わせる完全な手作業でしかできない手縫いの技法です。
- ミシン縫いに比してはるかに手間がかかるが、片方の糸が解れてももう片方の糸が縫い目をホールドしているので、縫合部が緩まないという利点があります。
